お役立ち情報: 2008年4月アーカイブ

April 22, 2008 11:23 AM

過日の新聞に二宮清純氏の記事が出ていた。 大切な事なので紹介するね。

「最近、少々気になっている言葉がある。自分探しー。 二十代や三十代前半の若者が好んでこの言葉を用いる。

先月、小社の面接に立ち会った際のことだ。 「で、ウチみたいな小さな会社で何がしたいんですか?」「とりあえず"自分探し"をしてみたいんです。  二、三こうした事例があった。 その若者には悪いが、もちろん採用しなかった。 理由は簡単、会社を「自分探し」の場に使われてもらっては困るからだ。 そこまでして自分を探したいのなら、休みの日に旅行でもすればいい。誰も文句は言わない。「公」と「私」が区別できないような者は、どんなに優秀であろうが、すばらしいキャリアの持ち主であろうが、こちらから願い下げである。

そんな中、胸のすくような出来事がプロ野球の世界であった。「アニキ」の愛称で親しまれる阪神・金本知憲が2000本安打を達成したのだ。四十代での快挙は史上3人目とのこと。

だが、2000本安打にも増してすばらしいのが、彼が持つ連続無併殺日本記録(千二打席)である。強打者であればあるほどチャンスで凡打に倒れれば天を仰ぎたくなる。泣き出したいときだってあるだろう。勢い、一塁への一歩目のスタートが鈍る。しかし、金本はたとえ失意を余儀なくされる当たりであっても一塁への全力疾走を怠らない。自らが一塁に生き残ればチャンスは続く。悔しさを押し殺してでも、やるべきことはやる。これぞ無言の「フォア・ザ・チーム」である。そして、真の意味でのプロフェッショナルの仕事である。

「ダメ虎を変えたのは金本です。彼の野球に対する姿勢ですよ」   ぼやきで知られる楽天・野村監督も金本には賛辞を惜しまない。<金本の野球に取り組む態度を見れば、周りの選手も自然と「このままではいけない」と感じるようになる。また若手が間違った行動をとると注意したり、しかったりする。監督が直接叱るより先輩が叱った方が叱られた若手のショックは少ない。ここ数年の阪神の躍進には、この金本の存在が非常に大きく貢献している>

後輩は先輩の背中を見て育つ。不惑を迎えたオヤジが痛いとかかゆいとか一切言わずに、連続フルイニング出場の世界記録(千二百三試合)を更新し続けているのだ。この姿を見て後輩達が奮い立たないわけがあるまい。

金本はこうも言っている。「ねんざ?あれはケガのうちに入らないんですよ」

若者よ、「青い鳥」なんてこの世にはいない。自分を探す前に、自分を鍛えろ。今なすべき事をなさざる者に未来が寛容であったためしはない。  二宮清純

 

 




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